女性のための、元気になれる俳句76 選・如月美樹 冬終る封筒の中空色に 有馬朗人
|
|
暦の上ではもう春なのだけれど、あえてこの句を選んでみた。というのも、つい先日、いただきものをした時、真っ白な紙袋の中が鮮やかな空色だったことがちょっとうれしかったからだ。白い袋は中も白、となんとなく思いこんでいる気持ちを、ひらりとかわしてくれた。私のお気に入りのアメリカ『クレイン』社の封筒にも、中が赤、青、緑、またアンティークな花の絵などのものがある。外に少しその色が透けて見えるのがいい。冬の印象はモノクロ、それも白のイメージが強い。掲句、その白から、かすかに空色が透けて見えたのだ。春が近いよ、そろそろ冬の終わりだよ、と。掲句初出『天為』(1987)。
セカイカメラで「エア俳句」、始めます!
|
|
去る9月24日にiPhoneアプリケーションとして登場した拡張現実(AR)インターフェイス「セカイカメラ(http://support.sekaicamera.com/)」。これは、空間に“エアタグ”といわれるタグを貼り付けることができるというアプリケーションで、私たちはそのタグを自由に貼り付けたり(テキスト、写真、音声が可能)、閲覧したりすることができるという、画期的なもの! その注目度たるやすさまじく、開始4日間でダウンロード数が10万を超えたとか。
この機能を活かして、その場で詠んだ俳句をエアタグとして貼り付けていくというアイディアを開発元の頓智・(トンチドット)代表・井口尊仁代表にTwitter上でお伝えすると、面白がってくれて、「エア俳句」という名称をいただきました。そこで、東京都内のあちこちで、如月美樹が俳句を詠み、エアタグとして貼り付けていくという試みを行います。タグの色はピンク。井口さんも、発見したらエアポケットに捕獲してくれるそう。みなさんもぜひ捕獲してみてください!
![]() |
筆者プロフィール 如月 美樹(きさらぎ・みき)俳人 1999年よりオンライン俳句サイト『俳句ニューデリー』を主宰。会社勤めの傍ら、“有季定型”という基本を守りつつ、現代の都会で働く女性という立場で作句を行って13年。読書と旅と食を愛する。自身の作品は『新日本大歳時記』(講談社)『俳句研究年鑑』(角川SSコミュニケーションズ)『俳壇年鑑』(本阿弥書店)等にも収録されている。マガジンハウス『Age(アージュ)』編集者・池田美樹の俳号。樹代表句は「じやじや馬に生まれつきたる髪洗ふ」(1998)。Twitter:@kisaragi_miki |
(2010 年 2 月 9 日)

コメントをどうぞ