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カルチャー

「甲府鳥もつ煮」のPRキャラクターの名付け親になりませんか?

まずは右の画像を見ていただきたい。
いかがだろうか? この、なんともいえない表情。
上の写真は、『甲府“親”鶏』、下の写真は『甲府“若”鶏』(いずれも仮称)。「甲府鳥もつ煮」のPRのために、山梨県甲府市の職員によって考案された。
特に『甲府“親”鶏』、キモチワルさとかわいさのバランスが絶妙である。この類の、見ると思わず力が抜けるキャラクターにすこぶる弱い私は、一目見た瞬間気に入ってしまった。

何がいいって、この“目”がいいのだ。目と言えば、世間で人気のキャラクターは、「目が素朴で丸い」「クリっとしている」と相場が決まっている。例えば、San-xの『リラックマ』、滋賀県彦根市の『ひこにゃん』、鳥取県の『トリピー』(第一回ゆるキャラ大賞受賞)、秋田わか杉国体の『スギッチ』(2006年TVチャンピオン「ゆるキャラ選手権」優勝)。いずれも、目はまんまるく、クリクリで、なんともスナオそうな印象ではないか。

先日、NHKの番組(番組名は失念……)でキャラクターの創り方を紹介していた。そのときキャラクター創作のコツについて話されていたデザイナーの方によると、「丸く、素朴な目は、何も癖がなく、まっさらな状態。そのため、自分の存在や性格、心理をキャラクターに投影しやすい。だから目を丸くクリクリのキャラクターは人気が出ることが多い。」のだそうだ。

心理を投影、などと聞いてしまうと、丸く・素朴で・クリクリなキャラクターを差し置いて、『甲府“親”鶏』にお熱を上げている自分の深層心理が若干心配にもなるが。

でも、好きでしょう? みなさん。この『甲府“親”鶏』。
好き!! とまではいかないまでも、思わずニヤッとしてしまったのではないだろうか。

ここでさらにニヤけていただくために、『甲府“親”鶏』、『甲府“若”鶏』のキャラ設定を紹介していく。
『甲府“親”鶏』の使命は、「全国に甲府鳥もつ煮を広めていくこと。甲府鳥もつ煮で恋人・家族・地域全ての縁がとりもつこと。」。縁を“とりもつ”ことと、甲府“鳥もつ煮”を掛けた、甲府鳥もつ煮界の親善大使ともいうべき役回りである。自身も鳥のレバー・ハツ・砂肝等の内臓系を好んで食し、毎晩いろいろなお酒を飲むのが日課となっている。

そして子供の『甲府“若”鶏』の方は保育園に通う4歳の男の子。弱冠4歳にして、「全国のみなさんと甲府のみなさんの縁をとりもつ。甲府鳥もつ煮でみんなを幸せな気持ちにする。」という使命を背負い、趣味で甲府鳥もつ煮を販売しているお店を多数覚えているというかなりの天才少年ぶりだ。そして日課として、保育園の先生や友達に鳥もつの栄養価の高さをとうとうと説いている。素朴であいくるしい見た目と、中身(しかも4歳)とのギャップが小気味よい。

『甲府“親”鶏』は40歳、『甲府“若”鶏』は4歳、両者とも酉年と設定されている。念のため調べてみたところ、実際の40歳は1969年生まれで酉年、4歳は2005年生まれでやはり酉年。そこはさすが市の職員、ぬかりがない。このような芸の細かいところも、ニヤけポイントのひとつである。

また、キャラクターの味ともなっている絵のユルさは、今までイラストを学んだこともない甲府市の職員が描いたからこそ、このようになった。かっちりとした線で描かれず、敢えてシロウトっぽさを残したこのタッチに親近感を覚え、ニヤニヤと嬉しくなってしまう。

ところで、山梨の名物と言ってまず浮かぶものと言えば「ほうとう」だが、今回PRされている「鳥もつ煮」、実は甲府では古く昭和25年頃から食べられている隠れた名産品なのである。「鳥もつ煮」は、鶏の砂肝やハツ、レバーなどを甘く濃厚な醤油ダレで煮込んだ料理。蕎麦屋に行って、お酒を飲みながら「鳥もつ煮」をつまみ、シメに蕎麦を食べるというのは甲府ではよくある光景だとか。このおいしい「鳥もつ煮」をより多くの方に知ってもらい、甲府市を活性化するべく、昨年6月、「みなさまの縁をとりもつ隊」が結成された。そして、隊員である甲府市の職員の方の手によって『甲府“親”鶏』及び、『甲府“若”鶏』が生み出されたのだ。

このキャラクターの名前は、最初に仮称と述べた通り、正式名称がまだ決まっていない。先月末までに公募で送られてきた多数の名前の中からいくつかの候補名に絞られ、選ばれた名前が現在、決選投票にあがっている。投票締切は3月31日(火)まで、HPにて受付中。HPには、『甲府“親”鶏』(仮)、『甲府“若”鶏』(仮)のプロフィールや、「みなさまの縁をとりもつ隊」の活動に関してここで紹介した以外にも詳細に説明されている。キャラクターたちの生い立ちや使命に思いを馳せ、ニヤニヤしつつ、お気に入りの名前に投票してみてはいかがだろうか。

『甲府“親”鶏』。趣味は甲府もつ煮の食べ歩き。出没場所は、甲府鳥もつ煮提供店のカウンター(見かけたら気軽に声をかけてください。)だそうだ。ぜひとも見かけたい…!

『甲府“若”鶏』。好きな言葉は「大切なのは金の円より、人との縁」。4歳にして、この達観ぶり。


筆者プロフィール

朝井 麻由美(あさい・まゆみ)

ゆるいキャラクターやサブカルネタをこよなく愛するライター&イラストレーター。出会って以来愛を注ぎ続けているキャラクター「カワスベリバナ夫」や「あおくび大根」を隙あらば布教するも、生暖かい目で見られる日々。自らも着々とオリジナルゆるキャラを生み出している。現在は高円寺のタウン誌『SHOW-OFF』でイラスト&執筆を担当、そのほか書籍や雑誌媒体でレストラン取材、WEBではあらゆるジャンルの達人、専門家インタビューとジワジワと活躍中。見た目の割によく食べる。カラオケで披露するネタ曲の研究に余念がない。山手線の駅名を早口で一周言えるという珍特技も。

(2009 年 3 月 16 日)

コメント / トラックバック 2 件

  1. みなさまの縁をとりもつ隊 REDカズ より:

    わが隊のゆる過ぎるほどのゆるキャラを取り上げていただきありがとうございました。
    お陰様で反響もすごく、ウェブでの人気投票もグングン伸びています。
    これから名前が決まったら、WEB・イベント・商品化と本格的にPRして、みなさんに愛されるゆるキャラに育てていきたいな~と思っています。
    『甲府鳥もつ煮』と一緒に知名度を上げて、1人でも多くの方に甲府へ遊びに来てもらえるよう頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!

    『甲府鳥もつ煮』HP
    http://www7b.biglobe.ne.jp/~torimotsu/

  2. ライター 朝井 より:

    >みなさまの縁をとりもつ隊 REDカズ 様
    コメントありがとうございます!
    こちらこそ、こんな素敵なキャラクターを生み出してくださり、ありがとうございます。ひとめぼれでした。
    この記事が、『甲府鳥もつ煮』PRの助けとなれたようでしたら、大変嬉しく思います。
    イベント・商品化(ステキです)も楽しみにしております。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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