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演出家の演技指導でよりクオリティアップ! 劇団東京リトルバンの『ムダマン』

マガジンハウス『クリエイター図鑑』で紹介いただいております、劇団東京リトルバンの制作するゆるゆるショートギャグアニメ『ムダマン』。実は現在公開中の新作は、プロの演出家さんに演技指導を受けたのです!

「劇団」と銘打ちながらも演技の基礎を学んだことのある団員が少数と、かなりのアキレス腱とされていた演技面。満を持して、そこにメスが入るはこびとなりました。

数々の舞台でご活躍されているその演出家とは秋葉由美子さん。団員・朝井の児童劇団時代の恩師でもあり、現在はフリーとして精力的に舞台演出や演出助手をされています。
その秋葉さんの新作舞台がいよいよ来月に公開!
そのお知らせの前に、ムダマン新作の内容を軽くご紹介といきましょう。


「草食化」が進む男子たち。人畜無害な平和主義者であるはずの彼らが引き起こす問題とは?
凶暴な肉食女子。彼女らの肉食っぷりには焼肉店も廃業寸前まで追い詰められる。


ムダマンは「世の中のムダな出来事」をエネルギーにして戦うヒーローの物語。あるあるネタあり、パロディありの、気軽に楽しめる作品となっております。

景気の停滞や出生率の低下にまで議論が及んでいる「草食男子」と、「肉食女子」の存在。[episode 034 君臨!肉食女子の暴虐!][episode 035 草食男子イチコロ大作戦!]ではこの社会現象に全力のナンセンスで切り込みました。あまりにストレートすぎるキャラクターデザインは必見! 「いかにも」な会話の内容にもニヤリとくること間違いなしです。この回は“ガツガツ食べながら言うセリフ”を言うのにも苦心。手元にあったティッシュを詰め込んで言ったり、ポテチをほおばりながら言ったり、湯本と朝井は楽しそうに体を張りました(いちばん下の写真参照)。

そして、普段あまり日の目を見ない、むしろその存在を忘れかけられていた名(?)脇役「スカジャンのテツ」。[episode 040 テツの一日]は、そんな彼にスポットが当てられています。「テツ?誰?」という人も、意外にもストイックな彼の日常に思わず愛着が湧いてしまうことうけあいです。

休暇を楽しむセリフ、遊園地の混雑を表現するセリフ、秋葉さんから表現方法の極意を学びました。
ビジネスもプライベートも勝ち組の社長、浜栄作。気合の入ったパクり……ではなく、“パロディ”が大好評。


秋葉さんの演技指導で最も喝が入ったのがこの、[episode 037 ムダマン 有給を消化する]。ここでは、ムダマンが文字通り有給休暇を満喫しようとしています。有給を使うヒーローがいまだかつていたでしょうか? ここで登場する「肥満怪人メタボン」が食事をする幸せたっぷりの様子も、敵ながらほほえましく、愛すべき存在です。声を担当したのは演技派団員・グミ澤。あまりのアドリブの面白さ、演技の巧みさに、演出家の秋葉さんも「うちの劇団にほしい」と唸るほど。

肉食女子の回では、「何かを食べながら話す感じ」を追及するためにティッシュを口に詰めこんで収録する場面も。


さて、episode 037、039、040の3話で演技指導をしてくださった演出家・秋葉由美子さんの新作舞台はこちらです。
こちらも併せて、ぜひお楽しみ下さい。

Plug-In 第6回公演「TEA/The Zoo Story」
9月30日~10月4日 下北沢 小劇場「楽園」
※『The Zoo Story(動物園物語)』に演出助手として参加します。

筆者プロフィール

朝井 麻由美(あさい・まゆみ)

ゆるいキャラクターやサブカルネタをこよなく愛するライター&イラストレーター。出会って以来愛を注ぎ続けているキャラクター「カワスベリバナ夫」や「あおくび大根」を隙あらば布教するも、生暖かい目で見られる日々。自らも着々とオリジナルゆるキャラを生み出している。現在は高円寺のタウン誌『SHOW-OFF』でイラスト&執筆を担当、そのほか書籍や雑誌媒体でレストラン取材、WEBではあらゆるジャンルの達人、専門家インタビューとジワジワと活躍中。見た目の割によく食べる。カラオケで披露するネタ曲の研究に余念がない。山手線の駅名を早口で一周言えるという珍特技も。

(2009 年 8 月 14 日)

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