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グルメ

テーブルマナーを何でも質問できる『レストランひらまつ』の『会食レッスンプラン』

高級フランス料理のお店でディナー。まだそういった、いわゆるワンランク上の食事に慣れていない若者は、服装は? ふるまいは? マナーが全然分からない……、と慌てふためき、とても食事を愉しむどころではありません。そもそもそんな高級なお店に行けるお金はない、という方も多いでしょう。私もそういう人間のひとり。知っておかないと、と思いつつも、別世界のことのように思ってしまいます。

東京・広尾の『レストランひらまつ』ではこの夏、そんな若い人へ向けた『会食レッスンプラン』を開催しています。敷居が高く思われがちなフランス料理を気軽に楽しんでいただくために始めたもので、今回で3回目。一体どんなプランなのでしょうか? レストランひらまつ・総支配人の陣内孝也さんにお話を伺いました。

燕尾服のスタッフさんがお出迎え。扉をくぐる瞬間、一瞬だけどこかの国のお姫様になった気分に。
レストランひらまつ・総支配人の陣内孝也さん。穏やかな笑顔が素敵な方。


陣内孝也さん(以下、陣内)「『会食レッスンプラン』は名前でよく誤解されてしまうのですが、特にマナー教室のようなものではないのですよ。実際にお客さんとしてお店に来て、コース料理をお愉しみいただきます。そのお食事の中で、疑問に思ったことなどを私たちスタッフに気軽に訊いて、フランス料理に慣れていただければ、と思っており、若い方、20歳~30歳未満の学生さんや若手社員の方を対象としております」

 
--そうなのですか。今までにどういった反響がありますか?

陣内「予想していたよりも、ラクに、肩の力を抜いて楽しめた、というお声が多いですね。どちらかというと女性同士のお客様がよく利用されているのですが、男性にも積極的に活用していただきたいのです。男性の方は、お仕事の接待なども多いかと思います。そういうときに戸惑われないように、この『会食レッスンプラン』で接待における細かい注意点や、円滑に進める方法など何でも質問していただきたいですね。もちろん、カップルでも利用してくださいね。スマートに女性をリードする極意なんかもあるのですから」

 
--スマートの極意ですか! それはぜひ知りたいです!

陣内「ぜひ、プランを利用してお店にお越しください、と言いたいところですが(笑)、そうですね、一番大事なのは、電話予約のときにお店の利用目的や希望を細かく伝えていただくことでしょうか。例えば、誕生日、記念日、プロポーズなど目的を言ってくだされば、スタッフ側もそれに応じたサービスをいたします。事前に女性の苦手なものをお伝えいただければメニューもそれに合わせて考えますし、前日にプレゼントをうちに預けに来るお客様もいらっしゃいます。お食事とデザートの間に『特別なプレゼントをご用意しました』とサプライズでお持ちすると、相手の女性はすごく感動されますよ」

 
--事前に電話で細かく打ち合わせすることが大事なのですね。あと、気になることと言えばやはり値段……。その日の予算はあるけれど、注文のときにそれを声に出すとあまりスマートではないですよね。

陣内「接待でもデートでも、ホストの方のメニューにだけ値段が書かれていますので、ワインを選ぶときに、ソムリエに『このあたりで……』と指をさしていただければ、そのご予算に合ったワインをご用意いたします」

 
なるほど、勉強になります。が、聞くのは簡単ですが、実際にディナーの場に行ってできるかどうかがやっぱり心配。

ソムリエと目で会話。手前男性・マッハくん、奥は私。

百聞は一見にしかずということで、実際に『会食レッスンプラン』を体験してきました!(私よりも、同行のマッハくんの方が緊張していたのは秘密です)

7月某日、精一杯の正装をして『レストランひらまつ』へ。見たこともないような重厚で雰囲気のある入口に圧倒されます。“取材”という名目がなければ、この時点で一目散に逃げ出していたかもしれません。

ちなみに私、ライター朝井は23歳、カメラマンのマッハくんは26歳。いずれも高級レストランでの会食は初体験です。席にご案内される頃には、マッハくんと私の緊張度合いに格差が見られました。ますますソワソワするマッハくんに、普段ありつけないご馳走にワクワクし始める私。「一般的に女性の方が高級レストランには慣れていますからね」とは前出の陣内さん。そうなのですね。でも私の場合は、単なる食いしん坊だと思いますよ。

そうこうしているうちに、いよいよお食事が運ばれてきました。
まずは「アミューズブッシュ」。サクサクした小さなパイのような食べ物です。チーズが練りこまれたものと、アンチョビが練りこまれたものの2種類。どちらも、サクッとかじると、ジュワ~っとバターが口に広がります。最初からこんなに至福の時間を味わっていいものでしょうか。

サックサク。食欲が増進され、このあとの料理がおいしく感じられる。
「ラングスティーヌのポワレ グリーンアスパラガス添え モリーユ茸のムースリーヌと共に」
「プロヴァンスの香りを付けたスズキのロースト バラの実風味のシャンパンのジューソース」


「鴨胸肉のエマンセ ソーテルヌ風味のジロール茸添え トリュフ風味のソースと共に」
これは特にマナー違反ではないとのこと。安心してソースを最後まで楽しめました。
ワインは「Blanc de Blancs - Delamotte」ほか。


続きましては「ラングスティーヌのポワレ グリーンアスパラガス添え モリーユ茸のムースリーヌと共に」。
出ました。フランス料理特有の長いメニュー名です。ポワレにリーヌにモリーユに、謎の言葉に戸惑っていると、スタッフの方がその意味を親切に教えてくださいました。そうでした、うっかり忘れかけていましたが、これは『会食レッスンプラン』。こうやって、お料理の合間にスタッフさんに気軽に質問をしていいのです。それがどんなに素朴な疑問でも、スタッフの方々もお客さんとコミュニケーションをたくさんとれることが嬉しいのだとのことです。

そして、お魚料理、お肉料理と続きます。それぞれの料理に合わせたワインを用意してくれるので、ワインがわからなくても戸惑うことなく楽しくスムーズに食事の時間がすぎてゆきます。
お魚とお肉がおいしいのはもちろん、涙が出るほど美味だったのはソース。これをこのまま残すなんてもったいない……!パンにつけて食べたい! でもそれはマナー違反? とモジモジしつつ、スタッフの方に訊いてみたところ、「大丈夫ですよ。残ったソースをパンにつけて召し上がる方はたくさんいらっしゃいますし、世間で思われているほど堅苦しいマナーはないのですよ」とのことでした。

その後、季節のデザート、コーヒー、小菓子をゆっくり楽しんで、『会食レッスンプラン』は終了です。

すっかりお腹も心も満たされ、早くも「また近いうちにあの味を愉しみに来たい!」という欲がムクムクとわいてきたのですが、悲しいかな気になるのはお値段。通常、レストランひらまつでは、ディナーコースメニューは12,600円~で、これにワインなどの飲み物代、サービス料15%が加わります。

ですが、『会食レッスンプラン』では、お料理、ワイン、サービス料、税金すべて込みで、なんと12,000円! 20代の若い方へ向けた特別な値段なのだとか。
『会食レッスンプラン』ご利用期間は9月15日(火)まで。レストランひらまつをはじめ、ひらまつグループの4店舗で実施中です。他では味わえないお料理と、今まで訊けなかったディナーでの疑問を解決するチャンスです。20歳~30歳未満の方の限定プランですので、この機会にぜひ利用されてはいかがでしょうか。

 

レストランひらまつ

Tel. 03-3444-3967
東京都港区南麻布5-15-13
12:00~15:30(13:30 L.O.)、18:00~23:00(L.O.20:30)
月休

会食レッスンプラン

 

ところで、こういうレストランに行くとき、どういう格好で行けばいいのかはどうしても気になってしまいますよね。それについては、近日公開の番外編「美容師さんとスタイリストさんからのオススメ身だしなみアドバイス」で! こちらも併せてご覧ください。

 

(写真/MACH

筆者プロフィール

朝井 麻由美(あさい・まゆみ)

ゆるいキャラクターやサブカルネタをこよなく愛するライター&イラストレーター。出会って以来愛を注ぎ続けているキャラクター「カワスベリバナ夫」や「あおくび大根」を隙あらば布教するも、生暖かい目で見られる日々。自らも着々とオリジナルゆるキャラを生み出している。現在は高円寺のタウン誌『SHOW-OFF』でイラスト&執筆を担当、そのほか書籍や雑誌媒体でレストラン取材、WEBではあらゆるジャンルの達人、専門家インタビューとジワジワと活躍中。見た目の割によく食べる。カラオケで披露するネタ曲の研究に余念がない。山手線の駅名を早口で一周言えるという珍特技も。

(2009 年 8 月 19 日)

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