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from ヘルシンキ - 5 - 「自分の心に素直に、決断をためらわないで」by Piia

「フィンランド女性に学ぶ 幸せ力」
File.04 Piia Saario(32歳)

3人の子育てをしながら
外国語教師を続けてきたワーキングマザー。
昨年末、4人目の女の子を出産した
Piiaさんにお話をうかがいました。
家庭で職場で常に子どもたちと
向き合っているPiiaさんならではの、
しなやかで自然体の「幸せ力」、
お届けします。


 
Work:ありのままの感情をぶつけてくる子どもたち。

外国語教育に特化している小中一貫校で、スウェーデン語とドイツ語の語学教師をしています。
生徒の年齢は13歳から16歳。週に10回の授業を担当しています。
勤務時間は8時~14時までと短めですが、
多感な時期の子どもたちを相手にするのでエネルギーと集中力が必要です。
家にもたくさん子どもがいるのに、どうして学校で働くの?と聞かれますが、
子どもを相手にするこの仕事が大好きです。
人は、大人になるとどうしても、周りの人や状況に合わせて、
気持ちを隠したり偽ったりしてしまうものです。
でも、子どもたちは違う。いつも、彼らは「彼ら」そのもの。
素直に、ありのままの感情をぶつけてきます。
そんな彼らと真剣に向き合っていると、毎日色々な発見がある。
それがこの仕事のおもしろさです。

教室の写真。(Itäkeskuksen peruskouluのHPより)

Family:私には必要だったから。

同世代の友人を見ていると、結婚していても子どものいない家庭が多いです。
だから、「なぜ4人も子どもを産んだの?」とよく聞かれます。
私の答えはシンプル。子どもが好きで、私には必要だったから。
 

妹の誕生を喜ぶ子どもたち。

 
Happiness:受け入れること。

子どもたちが元気で楽しく過ごせることが何よりも大事。
でも、子どもたちと楽しく過ごすには、私自身のための時間も確保して、
精神的にバランスをとらなければなりません。
仕事は続けます。社会の中で刺激を得ることも必要だから。
幸い私の仕事は、短時間集中で早く家に帰れるので、たすかっています。
子どもたちを寝かせた後、ゆっくり読書や映画を楽しむ時間も好きです。
3人の子どもを育てて気づいたのは、「完璧」を目指さないほうがいいということ。
すべて自分の理想どおりにコントロールしたいと思うと、永遠に幸せになれない。
子どもたちがいると、予定通りにいかないことだらけです。
うまくいかないことも受け入れる。
家族も自分も幸せでいるためには、この心構えが大切だと思います。

 

Dream for next 10 years:大きな家がほしいけど、家族団らんのほうが大事。

10年後には、子どもたちそれぞれの人生の選択が出てきます。
勉強、趣味、ファッション、もしかしたらボーイフレンドも!
よく話をして、ひとりひとりの選択を応援していきたいです。
娘のボーイフレンドを受け入れられるかどうかは、分からないですが(笑)。
そして、子どもたちの成長にあわせて、今住んでいる家をリフォームして
もっと部屋を広くしたいです。
でも、大きな家が手に入らなくて、狭いリビングだったとしても、
家族みんなが集まって一緒に笑って過ごせたら、それでじゅうぶん幸せです。

家族全員そろっている時間が一番楽しい。

 
Message:自分の心に素直に、決断をためらわないで。

「もっといい人に出会ったら」「今のプロジェクトが終わったら」「昇進したら」
様々な理由で結婚や出産を先送りした友人を見てきました。
人はそれぞれ状況も価値観も違うから、その選択は否定しません。
ただ、友人に相談されるたびに私が思うこと。
ひとつ満たされても、また次の条件が出てきて、「理想」の条件は永遠に満たされない。
むしろ、決断を先送りすることで、タイミングを失う可能性だってあります。
迷っている人には、自分の心に素直になって決断をためらわないで、と伝えたいです。

—–

取材を終えた頃、外で遊んでいた3人の子どもたちがいっせいに帰ってきました。
子どもたちに囲まれるPiiaさん。来年から職場に復帰する予定です。
4人の育児と仕事の両立を、しなやかに楽しむ姿が想像されます。
 

外から帰ってきた子どもたち。

 
※この内容は、2010年2月17日取材当時の情報です。

筆者プロフィール

大橋 香奈(おおはし・かな)

2009年10月より、夫の仕事に伴い、フィンランド在住。
Kanaxの名前でフリーエージェントとして活動中。
詳しくはHP「南米経由北欧生活」

■略歴
2000年 慶應義塾大学総合政策学部入学
小学校時代に生活したアルゼンチンを対象とした地域研究に夢中になる
2003年 アルゼンチンのトルクァト・ディ・テラ大学に交換留学
2004年 慶應義塾大学総合政策学部卒業
2004年 サントリー株式会社入社(現サントリーホールディングス株式会社)
健康食品事業部に配属され顧客対応、ブランドマネージメント、新商品企画業務を担当 健康管理士資格取得
2009年 夫のフィンランド赴任に伴いサントリーホールディングス株式会社退職

(2010 年 3 月 8 日)

コメント / トラックバック 3 件

  1. kanamuna より:

    過去の記事を拝見しました。いいことばかりが書いてあってフィンランドってこんなにすばらしい国だったかと勘違いしそうです。2009年の10月からの滞在と言うことでフィンランドをまだ良く理解しておられないのが良くわかります。フィンランド人も本音と建前を使いますし、良いようにしか言わないので実に前向きに聞こえますね。

  2. 大橋香奈 より:

    kanamunaさま

    過去の記事もご覧いただき、コメントをお寄せいただきありがとうございました。
    おっしゃるとおりで、まだ私自身は滞在期間が短く、とても未熟です。
    フィンランドのことよく理解できていません。

    ただ、私自身はフィンランドを「すばらしい国」だとは思っているわけではないのです。
    むしろその逆でした。
    10月に到着後、夫についてきただけの私は何も活動することがなく、
    日照時間が短くなっていく中、どうしていいかわからず。
    活動の機会を求めて色々な役所やカルチャーセンターをまわり右往左往したのですが、
    みんな言葉すくなで助けてもらえず。
    kanamunaさんのようにフィンランドをすでにご存知の日本人の方々にお話をうかがいたくても
    どこで出会うことができるのか分からず。

    結局、到着後2ヶ月間は、何もすることがなく、家の中から窓の外を見ているだけで、
    気づいたら無意識に涙を流したりしていました。
    なんでこんな国にきてしまったんだろう、と思いました。
    以前住んでいた南米では、周りの人がおせっかいなくらい親切にかまってくれた。
    でも、この国ではそうではない。悶々とする日々でした。

    途方にくれていたとき、ある市民講座に辿り着きました。
    そこで出会ったフィンランド女性がとても魅力的で親切で、
    フィンランドにも探せば魅力的な人たちがいるんだ、と思いました。
    それがきっかけになり、取材をスタートしました。
    フィンランドで出会った魅力的な人から、人生を楽しむ方法を聞いてみよう、
    という私の個人的な興味で取材しています。

    インタビュー中、悩みや本音のお話も聞きだそうとするのですが、
    おっしゃるとおりで、建前の部分がでてきてしまうというのもあると思いますし、
    私自身のインタビューの力量のなさもあり、
    kanamunaさんのようなご感想をお持ちになるのもごもっともかと思います。
    もっと多面的に、深く、伝えられるように気をつけてまいります。
    貴重なご意見をいただき、本当にありがとうございました。

  3. megmi より:

    kana様。kanaさんの取材のすべての女性のお言葉が今の私の心にどんぴしゃに響き、涙が溢れてきました。大好きな娘らと三人で、私は私らしく生きる、その場所探しを始めて数カ月。フインランドの女性のコメントが私の心に光りを灯してくれました。ありがとうございます。有難うございます。パートナーに伴い泣いて悩んだ日々の先に見出された取材なのですね。素晴らしいです。でかい旗応援しています。これからも。

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