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『Age(アージュ)』ニュージーランドスペシャル TOWNその1.古き良き時代の面影残すクライストチャーチ

クラシックな町の散策は自転車が似合います。バックにそびえるのがこの町のシンボル、大聖堂。

さて、取材も2日目。テラスダウンズを出発した私たち一行は、クライストチャーチ市内へ入りました。別名「ガーデンシティ」と称されるクライストチャーチは、日比谷公園の15倍の広さを誇るハグレー公園をはじめ、ちょっと歩けば小さな公園に出会う、といった具合で、緑があふれている町。また、40年の歳月をかけて1904年に建てられた大聖堂や、1877年に建てられた旧カンタベリー大学など、歴史ある建物もたくさんあります。そうそう、このクライストチャーチという市名、約150年前、この一帯を開拓した指揮者たちの出身校が「オックスフォード大学クライストチャーチカレッジ」だったので、そこから名づけたのだそうです。そういえば「不思議の国のアリス」の舞台もクライストチャーチ。どことなくイギリスの香りを感じますね。

さっそく散策開始、とホテルのコンシェルジュにガイドマップをもらうと、なんと自転車を貸してくれました。「この小さな町を見て廻るなら、自転車がいちばん」なんだそう。ヘルメットをしっかり被り、いざ出発! 市内を走るトラム(路面電車)の脇を走り、赤レンガの旧市役所を抜け、大聖堂や今はアートセンターになっている旧カンタベリー大学校舎を見て廻り、大聖堂スクエアのそばの橋の上で一休み。一息ついて下をゆったりと流れるエイボン川の川岸を見ると「Punting」という看板が。そしてなぜかクラシカルな服装の男性が二人。「????」好奇心がむくむくともたげ、川岸に下りるとそこは市内を流れるエイボン川を下るゴンドラの乗り場なのでした。ちなみに「Punting」とは、その昔、イギリスの富裕層たちが楽しんでいた舟遊びのこと。それを踏襲してこのようなユニフォームに身を包んでいるのですね、お二人さん。




受付役と漕ぎ手。クラシカルな帽子がご愛嬌。


ゴンドラの上、一人夢想にふけるわたし。後ろの漕ぎ手は真剣そのもの。彼は漕ぎ手になってまだ1週間。


4人乗れば満席になってしまう小舟に乗ってゆらりゆらり、30分ほどかけて川を下ります。川岸はたいてい公園になっていて、ベンチに座ってランチを食べる人、犬の散歩をしている人など、まるで今日は休日のよう(実際は月曜日でした)。自転車で道を走っていたときとは目線が変わり、また新しい町の魅力を発見できます。名所を見て廻るのもいいけど、こうやってゆったり過ごすのもいいなあ、とひたってしまいました。ただ、一人というのが玉にキズ。こういうロマンチックなシチュエーションには、ぜひとも隣にすてきな彼が不可欠ですよね。ああ、いつかそんな日が来れば……!

筆者プロフィール

亀山 小絵子(かめやま・さえこ)

フリーエディター&ライター。マガジンハウスを中心に、食や旅に関する記事を執筆。また、ワインジャーナリスト・柳忠之氏執筆の『名ソムリエの、ふだんワイン』『名ソムリエの、おうちワイン』(朝日新聞出版)の編集も担当。最近はリリースが増えつつある日本スパークリングに夢中。

(2009 年 7 月 6 日)

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